長尺のせいで終電対策が大変な『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』

前作『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』から3年、ついに待望の第3作が公開された。とにかく公開初日に観たかったのだが、何と(と言うか想定内だったが)上映時間が3時間17分もある。そのため鑑賞スケジュール的にこの映画は「ちょうどいい時間に始まってちょうどいい時間に終わる」のが難しい。僕の場合夜に観に行きたかったので、18時30分くらいに始まって、22時くらいに終わる時間帯だと余裕を持って帰れるので都合がいい。だが、なかなかそういうスケジュールの劇場はない。

さらにこのシリーズは絶対にIMAX3Dで観ると決めているので劇場も限られる。ちなみに僕がよく行くグランドシネマサンシャイン池袋の夜の回は20時45分開始の0時17分終了で終電に間に合わない。TOHOシネマズ新宿は20時50分開始で24時30分終了でこちらも終電がアウト。TOHOシネマズ日比谷なら19時40分開始で23時15分終了なのでかろうじて大丈夫だが、ちょっともたついている間に観やすい席が売り切れてしまった。

さあ困った、どうしよう?と思っていたらウルトラCの解決策が見つかった。ちょっと遠いが穴場の「イオンシネマ越谷レイクタウン」のサイトを覗いてみたら、19時25分開始で22時55分終了の回があった。まあ遠いのでギリだが何とか帰れる時間だろう。観やすい席もたっぷり残っている。「ここしかない!」と言うことでチケットを入手した

と言うことで待望の『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』をIMAX3Dで鑑賞。以下ネタバレありですのでご注意ください。

もちろん超大作だし、基本はアクション映画なので普通に面白く観られるのだけれど、今回はさすがに「少し長いな」と感じてしまった。僕は1作目の通常盤もエクステンデッドエディション(ロングバージョン)も長いとは感じなかったし、2作目(上映時間3時間12分)も長いなとは思わなかった。

ではなぜ今回は長いと感じたのかというと、まあはっきり言っちゃえば「惑星パンドラに慣れてきた」のだと思う。これまで1作目は「森」、2作目は「海」を舞台にさまざまな生態系や文明を描き、それぞれに新鮮な驚きがあったわけだが、今回は1作目と2作目と同じ舞台でそのまま物語が展開するので、あまり新鮮味がないし驚かない。「前に見たことある場所」なのだ。

そして、ストーリー展開やキャラクターの行動原理がやや雑になってきた、ということ。ジェイクが人間側に捕まったと思ったらあっさり救出されたり、救出のキーマンがその後重要な役割を担うのかと思ったらそうでもないし、とかサスペンスの鍵だった「スパイダーのマスク問題」も唐突な展開であっさり解決しちゃうし、「このターンは本当に必要なの?」みたいなシーンが多い

さらにキャラクターに関して言えば、それぞれの信念がブレブレで、特にクオリッチは優しくなったり冷酷になったり、改心したかと思ったらしてなかったりとか何だかよくわからなくなってきてしまった。ジェイクもスパイダーを守ろうとしたり殺そうとしたりで、そんな中で唐突にとってつけたような見せ場が展開するのでちょっと感情移入ができなくなってしまう。

あと今回最大のウィークポイントは「クライマックスが前作の焼き直しの海上決戦」になってしまっていることだ。2作目が素晴らしかったのは「海」を舞台に、1作目の「森」とは全く違う舞台とアイディアで戦闘シーンを見せてくれたことで、とにかく新鮮な驚きがたくさんあったのだ。だが、今回は「そのパターンは前にも観たな」と思っちゃうシーンが多く、少し退屈してしまったのだ。演出も前作の方がねちっこくて良かったし、今回はサクサク進みすぎて物足りない感じがしてしまった。

と、ざんざんケチをつけてしまったが、僕はキャメロンの創る世界が大好きなのでたぶんもう一回は観ると思います笑。この壮大なスペクタクル・アクションは他の人には絶対に真似のできないスケール感。今回の着地でシリーズが終了するということはさすがにないと思うので、引き続き4作目も待ちたいと思う。次こそは舞台をガラッと変えてほしい。

『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』監督:ジェームズ・キャメロン 2025年12月19日@イオンシネマ越谷レイクタウン IMAXスクリーン

蛇足的追記:

🔳まずこの作品はハイ・フレーム・レートと言う上映方式で、『ホビット』シリーズなどと同様の方式(『ウェイ・オブ・ウォーター』も同じ方式だったかはもう忘れてしまった)。確か1秒間のコマ数が60フレームで、人間が肉眼で現実世界を見る状態に近い映像になっているのだとか聞いたような気がする。まあとにかく必要以上に動きが滑らかなので普段の24コマ、あるいは30コマの映画に慣れている我々には少し違和感がある。しばらく観ていると気にならなくなるが、最初はちょっと気持ち悪い笑。

🔳今回初登場し、ポスタービジュアルにもなっているアッシュ族のヴァラン。好戦的で残忍というキャラクターはいいのだけれど、あまり魅力を感じなかった。種族の女性リーダーにはやはりそれなりの思想やカリスマがあって欲しい。我々の意識の中にはエボシ御前(『もののけ姫』1997年)が刷り込まれていて、彼女に比べると半端なリーダーは見劣りしてしまうのだと改めて実感。

🔳久しぶりに入場者プレゼントでA3版IMAXポスターをもらいました。僕は入場者プレゼントでは一番これが嬉しい。しばらく飾って鑑賞の思い出に浸れるし、コレクション性も高い。大きさも手頃で処分する時にあまり心が痛まないのもいい笑。ただ時々デザインがダサいやつがあるので、あれはやめてほしい。

これが各フォーマットの入場者プレゼントのポスター。全部かっこよくてハズレはないですね。でも3作目の鑑賞記念としてならやはりIMAX版がベストかなと思います。

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